麻生副総理の発言

麻生副総理の発言には、撤回したとはいえ日本の要職にある政治家の軽薄さ、レベルの低さに暗澹たる思いである。加えて「撤回したからそれでよし」とする東京都の猪瀬直樹知事の態度にも誠実の無さを感じる。
1日の朝日新聞夕刊に、ワイマール憲法下でのナチス誕生に関して、半藤一利氏の「政党同士の足の引っ張り合いに飽き飽きしていた所にナチスが登場し、一度やらせてみようと権力を持たせてしまったところ、暴走して手がつけられなくなった。」とのコメントが気になった。民主党政権に失望し、参院選では安倍内閣にやらせてみようと自民党の大勝となったが、今回の麻生氏の発言はナチスの暴走を再現することを暗示しているようだ。
今日の一句「暗澹たる 思いを秘めるや 夏の月」