TPPのメリット

TPP交渉参加が表明されたが、日本にとってどんなメリットがあるのか、素人には今一つ見えてこない。政府の試算では、日本経済への効果は年間で3.2兆円増だが、農林水産業では3兆円が減少するとの試算が示された。差引0.2兆円のプラスだと言いたいのであろうが、要は農業分野への犠牲を強いる選択という事である。何よりも懸念することは、日本の外交交渉力そのものの無さである。国内向けの強がりな発言も、対外的には米国への配慮ばかりでは、TPPによって得るものは何もない。加えてもっと白熱した議論がマスコミで取り上げられるべきであろうが、妙に優等生的な評論ばかりなのも気がかりである。
さらに付け加えるなら、少子高齢化の日本にとって、人口が減少していくなかでのあるべき姿が見えてこない。産業を振興し輸出を増やしGDPを高めるという旧来の政策を続けることでいいのであろうか?凡人の素朴な疑問に応えてもらいたいものである。
先日来の寒さのせいか、庭の桜はまだ蕾が固い。しかし海棠や山椒等の新芽が日ごと伸びて着実な春の訪れを感じさせてくれる。今日の暖かさで一気に春爛漫の花の季節に近づいてくれる事であろう。雑草のように至る所で、花ニラが花をつけ始めた。
今日の一句「春うらら 花ニラの淡き青 庭を埋め」