大学新設

今日の朝日新聞の社説では「案の定大失態」との見出しで田中真紀子文部大臣を「案の定」非難している。制度上、認可の可否を最終決定する権限と責任を文部大臣に負わせているのなら、省の審議会が「可」とした事に問題がなかったかも検証する必要があろう。社説では「大学の乱立と質の向上」の点で田中大臣の主張にも一理あるとしながらも、この点への言及はなく不認可を謝罪すべきだと結論づけている。田中真紀子の勇み足とも言えるが、官僚の指示通りメクラ判を押すだけなら大臣はいらない。
「外相時代の官僚との立ち回りによる混乱を招いた田中氏を何故選んだか」と問うているが、朝日新聞論説委員は官僚と仲良くできる大臣がいいと考えているのだろうか。それにしても少子化の時代、なお大学を新設しようとするのは、よほど儲かる商売なのであろう。あるいは文部省役人の天下り先を増やすための新設と見るのは、いささかへそ曲がりすぎるか?
昨日の雨を「時雨」と言うのであろうか? 今朝は、すっぽり霧に包まれ幻想的な日の出であった。
今日の一句 「枯れ枝に 水滴きらきら 初時雨」