梅に鶯

庭の紅梅はまだ蕾が固いが、白梅はほぼ満開となった。今までヒヨドリばかりが鋭い声を上げていたが、今朝は庭の梅に鶯が飛来し、ホーホケキョと春の到来を告げるかの如くであった。山で聞く鶯の鳴き声と比べ、身近な枝に止まっての鳴き声は、思った以上に大音量で驚かされる。
東日本大震災から1年が経過し、遅々と進まぬ復興に被災者の思いはいかばかりかと心が痛む。
今回のような大津波の再来を想定しての対策が議論されているが、自然の猛威に我々の存在は、あまりに弱弱しく、完全な防備は不可能であろう。絶対の安全などはありえないから、投資対効果を勘案して、リスクをできるだけ抑える事に知恵を働かせるべきであろう。加えて当事者にとっては、永年の住み慣れた土地である。安全だからと言って海から山へ移り住めばよいと言う事でもなかろう。
関東大震災の折に津波に襲われた相模湾沿岸は、今では住宅やらマンションやらが建ち並んでいる。津波を意識するかしないかは別として、地震国日本での我々の日常生活はリスクを賭したものであると言える。
今日の一句「鶯の 鳴きつる方に 黄水仙