食品中の放射性セシウム

「食品基準に異例の注文」との見出しで、文科省審議会が厚労省の食品中の放射性セシウムの基準値にクレイムをつけている。基準値の設定が安全性議論から安心の議論に変質してきたための過剰な基準値設定となった事を厚労省は反省すべきであろう。基準値を少々超えても安全係数が掛けられているから食べても問題にはならない単なる目安でしかないのだが、厚労省が設定した基準をちょっとでも超える数値が出れば廃棄処分されたり風評被害を招いたりする訳だから折角の「安全な」農産物が無駄になる。安全性議論を深めて「もったいない」の常識的な基準に近づけてもらいたいものである。全国消費者団体連絡会は「基準値を緩めることは絶対にみとめられない」としているが、この考えは消費者を代弁していると言えようか。
今日の一句「春淡く なお底冷えの 目覚めかな」