東大に友人を訪ねる

欧州から東大に来ている友人を訪ねた。彼に会うのは4年ぶりだ。昨年家族ともども東京に住むようになりうまく日本に馴染めたか気にはなっていたが、元気に忙しく過ごしているようだ。本郷のキャンパスも新たな建物ができ、洒落たレストランやゲストハウスまでできていたが、残念ながら彼のいる建物では、廊下に古い実験器具類が放置され、雑然とした昔ながらの状況であった。大学内の先生方には慣れ親しんだ環境かもしれないが、創造的・革新的な研究業績をあげるにふさわしいかどうかはいささか疑問である。
幸い、構内の大きな銀杏並木と根津辺りの古い東京下町の風情を彼は大いに気にいっているようではあった。